Ⅱ-5 学生の修学、進路選択及び心身の健康に係る支援
学生の修学、進路選択及び心身の健康に係る支援
(1)修学について
本学は、少人数制と担任制を特徴とする短期大学である。単位修得指導は、前期・後期の開始時に担任によって実施され、一人ひとりの学生に応じたきめ細かなサポートが可能となっている。
また昨今の社会経済状況の悪化により、志あっても学費の点で進学をあきらめている学生や、入学はしたものの家庭の事情で大学生活の継続が困難になってきた学生等に対して奨学金制度を用意している。日本学生支援機構など公的奨学金制度を活用し、スムーズな学生生活への支援を行っている。また、入学生を対象とした特待生制度もあり、より一層学生の修学への支援体制が充実されている。奨学金に関して、本学ではその利用等の指導に係る教員を配置し、生活上の相談も含めて修学に関する相談に対応している。
本学では日常的なオフィスアワーが実施されているため、学生たちにとって気軽に教員と話の出来る雰囲気があり、どんな悩みにも早めに対応できることが、本学における修学支援の最大の特徴である。
(2)進路選択について
① 就職指導
本学は毎年100%近い就職率を誇っている。
担任制できめ細かな学生指導が行われているため、学生個々に対応した進路選択支援がなされ、その結果ほとんどの学生が就きたい、あるいは納得できる仕事に就職している。
就職支援のため、1年次より様々な就職対策としてのセミナーを実施しているが、今年度の予定は以下のとおりである。
- 専門家による講演「就職に対する心構え」 就職活動の流れ、書類選考の注意点など
- 専門家による講演「就職活動に役立つ身だしなみ」
- 専門家による講演「就職活動に必要なマナー」
- 専門家による講演「受かる人と落ちる人の違いは何か』 言葉遣い・姿勢・態度など
- 就職模擬試験(SPI模擬テスト 一般常識テスト グループディスカッション)
このほか各科専攻で、卒業生を招いて就職活動や仕事内容などの体験談を聞く機会を設けている。
また、公務員を志望する者に対しては、公務員試験対策講座を行っている。1年次の後期と2年次の前期に実施している。
② 進学指導
毎年担任によって行われている個人面談を通して学生の卒業後の希望進路を把握しているが、進学希望の学生に対しては本学で用意できる指定校推薦などの大学受験情報を提供している。学生は進学資料室にある編入学情報を自由に閲覧でき、その資料を基に担任や関係教員から納得のいく進学指導を受けている。特に担任は受験対策まで含めた丁寧な指導をしており、現在まで進学希望者は全員志望大学へ進学している。
(3)心身の健康について
身体の健康については、毎年4月に実施している健康診断で学生の身体状況を把握しており、特に配慮の必要な学生に対しては保健担当教員や担任により必要な対応を行っている。学生にとっても、自分自身の健康状態が把握されていることは、学生生活を送る上で大きな安心感につながっていると思われる。
精神の健康については、相談室が用意されており、学生は自由に臨床心理士による面接を受けることが出来る。本学は担任が学生指導の重要な位置を占めているため、多くの問題はまず担任の元に届くことが多い。担任の対応できる範囲を超えた問題については臨床心理士が対応する体制が整っている。担任以外の教員が学生によって相談相手として選ばれることも多く、日常的なオフィスアワー体制が学生のメンタルヘルス維持に大きく貢献している。