人間生活学科 生活クリエイション専攻

大学教育高度化推進特別経費

平成18年度 教育・学習方法等改善支援経費−教育・学習方法等の改善計画書

人間教育を目指す多様な学外実習プログラム

 

○目的

 本学では『明敏謙譲』という建学の精神に基づき、学生の人間教育に力を注いでいる。特に人間生活学科生活文化専攻では、人間生活の基盤としての衣食住に関する理解を深め、実社会に通用する心豊かな生活者の育成を目指している。本事業は、大学の教育課程による教育のみならず、学生の教養・人格の形成に資すると思われる学外の教育機会を、積極的に捉えていこうとするものである。

 

○内容

 申請課題の目的に適うと思われる、生活文化に関わる展示・舞台芸術等を鑑賞する機会を整備し、また講演会を企画運営する。各企画には専任教員の中から担当者を配し、事前・事後の指導を行う。

 なお、これらの鑑賞・聴講は、「生活文化特別演習T(U)」という必修科目に位置づけて単位認定を行う。

 

○計画

   短期大学2年間の在学期間を通じて、次のような特別演習を企画する。

   @文化・教養に関わるもの A情操の涵養に関わるもの B集団生活に関わるもの

   C伝統文化に関わるもの D現代社会問題に関わるもの

 上記から、各年度15単位時間相当分の鑑賞・聴講等を企画し、それぞれについてレポートを課して、通年で1単位の必修科目とする。各年度末には報告会を実施するとともに、活字媒体による実習報告を刊行する。

 

○期待される成果

 短期大学の2年間という在学期間では、教育課程がタイトであり、こうした人格形成に資する活動を学生の自主性に任せるのは難しい実態があるが、これらの教育機会を大学が計画的に企画し、またそれが教育課程に組み込まれることで、学生がその機会を逃さないことがまず期待される。そして、こうした特別演習により、学生の教養、日本文化への理解、そして社会性の高まりが期待される。

 

○事業の概要

1年目

6月:芸術鑑賞会(現代舞台芸術鑑賞)…すぐれた舞台芸術・身体表現に触れる。〔1.5

9月:八ヶ岳キャンプ(23日)…学生間の親睦と理想的な集団生活を目指す。

   また自然に接し情操を涵養する。〔6

11月:各種企画展・特別展鑑賞…文化・教養に資する。〔3

12月:特別講演会…ビジネス等の現代的問題を取りあげる。〔1.5

2月:マナー講座…教養を高め、社会人としての自覚を促す。〔1

2月:生活文化特別演習T・U合同報告会…プレゼンテーション技術を学ぶ。〔2

    〔 〕内は配当時間数

2年目

  4月:ファッションショー見学…専門分野の感性を磨く。〔1.5

 6月:北海道研修旅行(34日)…北海道の風土・文化に触れる。

    また望ましい集団生活を送る。〔6.5

 9月:伝統芸能鑑賞会…能狂言・歌舞伎の鑑賞を通じ日本文化への理解を深める。〔1.5

 11月:各種企画展・特別展鑑賞…文化・教養に資する。〔3

 12月:特別講演会…ビジネス等の現代的問題を取りあげる。〔1.5

 2月:生活文化特別演習T・U合同報告会…プレゼンテーション技術を学ぶ。〔2

    〔 〕内は配当時間数

 

○建学の理念

 本学が建学の精神として掲げる『明敏謙譲』は、開学以来の伝統を受け継ぎつつ、常に現代的な解釈が試みられ、現在は、「明敏とは活力をもって未来を拓くこと―。謙譲とは英知をもって社会に生きること―。」と解することとしている。

 この精神および解釈に基づき、

  @ 明敏謙譲の精神の醸成

  A スペシャリストを育てる専門的・実践的な教育

  B 少人数制によるききめ細やかな指導

  C よりよい学生生活の支援

  D 社会人の向学心を応援

の5項目を教育方針として設定し、知性と個性、そして人間性を備えた社会に有益な人材を育成することを目標としている。

 

○建学の理念と申請課題との関連

 申請課題とした学外実習プログラムは、学内における講義や演習だけでは学び得ない、教養・情操・社会性を高めるといった、人間教育・多面的な人格形成に資するプログラムであり、その目的は本学の建学の理念とまったく矛盾するものではない。豊かな知性・個性・人間性を涵養していくために、多様な教育機会を積極的に取り入れていこうとするものである。また、現代社会の問題に関わるものを取り込んでいくことで、社会に有益な人材を育成するという目標とも深く関わっていく課題である。

 なお、本事業はすでに部分的には実施しており、一定の教育的効果を上げている。今回の申請を機会に、より制度化された質の高い実習プログラムを目指すものである。